テレビを面白くするためには意識改革が必要
テレビが一般家庭に普及し始めたのが、昭和30年代です。現在の天皇が結婚式を挙げたことで、一挙に普及されたと言われ、カラー化が進んだのが、東京オリンピック開催とも言われています。そんなことから、歴史的にはそう古いものではないのですが、今ではオワコンと言われるほどのものになってしまい、その働きに期待する人は少なくなっていると言われます。
その人離れの大きな特徴として、視聴率が言われます。一昔は、お化け番組と言われるものが、存在し視聴率が50%を越したり、その値に近い数字を上げた番組も、たくさんありました。ですが、今となっては20%を超えると大人気の番組と評価されるまでになっています。
昔は、半数の人が見ていたものが、今では5人に一人が見ることで十分価値のある番組と評価されるまでになってしまいました。また、局側の都合にも視聴者は納得していないところもあります。番組によっては、録画が多いから視聴率が上がらないと言い、他の番組では実質の数字をぶつけるといったチグハグさも、目だって来ています。その面白くなくなった理由に、芸人や歌手が出る番組が多すぎることです。ニュースであろうが報道であろうが、バラエティであろうが、いつも同じ顔が見られることです。ニュースはニュース、報道は報道に特化した人が出演して欲しいと願うのですが、何故がタレントの所属事務所の力量で、可笑しな演出にもなってしまっています。また、それで良しと見る側にも、問題があると知るべきです。更に考えらえることに、テレビを見る側の人にいろいろなコンテツが出来て来たことも上げられます。スマホの発達から、スマホに関わる時間が長くなっているのも現実です。そのため、面白くない番組をわざわざ見る必要がないと考える人も、多くなっているのでしょう。この業界、大きな改革が必要になって来ること、違いありません。コミカルな番組が多くなり、シリアスな番組が減る傾向にあります。そこには、軽いノリの芸人さんを使うことが便利で、長い時間をかけて演じる役者さんの存在が、だんだん薄れて行く心配があります。壮大な演技を見るには、舞台しかなくなるのでは、日本の将来も、テレビの将来も不安だらけと言って良いのでしょう。早く、改革を行なわないと、時代遅れのコンテンツそのものになってしまうのでしょう。そこには、現場で働く人の意識改革が必要だと言うことを忘れてはいけません。